今回のおすすめはコレ!

Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
/Eric Carle
読み聞かせのバイブル
エリック・カールと言えば「はらぺこあおむし」でおなじみの巨匠。
子育て中の方なら、きっと彼の作品を見たことがないという人はいないばかりか「私自身がエリック・カールで育った!」という人もたくさんいるはず!!
ちなみに私は幼少期、英語に全く縁がなかったため見たことがありませんでした(笑)

この本は、まだ赤ちゃんだった娘のおゆりを「おうち英語教室」みたいな講座に連れて行ったところで初めて見たもの。
そして翌年、私自身がおうち英語の講師として教え始めた時にやはりコレを一番最初に使用し始めたこともあって、とっても思い出深い作品です。
購入当初、まだ0歳児だったおゆりに本をクシャクシャにされてしまい、やむなくレッスン用の本を買い直しました。写真はキレイな方です。
そんな基本中の基本とも思っていたこの本ですが、意外にも世間では「読み聞かせにはコレ!」みたいなイメージがないと思いませんか?
多くの「洋書絵本おすすめ!◯選」みたいなブログでもあまり見かけることが少ないような気が…
実はコレ、子どもを持つ親と言うよりも、私を含めた「英語講師のバイブル」なのです!!
英語の先生こそ利用する!様々な要素が含まれた一品
当時私が所属していたおうち英語の先生方はこの本を使用されている方がとても多かった印象が。
と言うのもこの本は動物、色、疑問形の文章など複数の要素が繰り返し出ることによって同じフレーズを何度もインプットすることができると言う点でとても使いやすかったのです。
それと同時に、エリック・カールさんの独特な色使いやページいっぱいの大きな動物が子どもたちの目を引きます。大人しい赤ちゃんはもちろん、ちょっと大きくて活発な子どもたちも虜にしてくれました。
ちなみに日本版でも「くまさん、くまさん、何見てるの?」というタイトルで出版されています。
いろいろな動物が次々に出てきては「何を見てるの?」と子どもの興味を引く構成になっているわりに難しい英語表現はないので「英語がニガテ!」というパパママも安心して読み聞かせができると思います。

「前置詞」を植え付ける!!
英語の得意な人はあまり意識をしないかもしれませんが、そうでない人にとっては「前置詞」ってちょっと恐怖を感じたりしませんでしょうか?
中学英語では聞いたけど、結局「前置詞」ってなんだっけ?
全部覚えられない!
そんなふうに思っている英語アレルギーの方!この本がそのアレルギー反応を少しだけ和らげてくれるかもしれません。
「前置詞(preposition)」とは名詞や代名詞の前に置かれ、場所や方向・時など、名詞や代名詞の意味を補う言葉
この定義が表すとおり、名詞(代名詞)の「前に置く」詞であるため「前置詞」と呼ばれるのです。主な前置詞は以下。
・in:〜の中に
・to:~へ、~に
・at:~に、~で
・with:〜と一緒に
・on:の上に
・for:〜のために、〜のあいだ
・about:〜について、およそ
・by:〜によって、〜までに
・until:〜まで
…など
懐かしいですね!中学英語の教科書を見ているような気がします。
大人になっても英語を目にする時、話すときにイメージしにくい前置詞やフレーズは多いですが、そもそも「Look(見る)」という動詞の次に「at」を付けられる日本人がどれだけいるのか?
「いやいや、「Look at ナニナニ〜」くらい覚えてるよ〜」というそこのあなたは、もう余裕で「おうち英語」を実践されていることでしょう!
話は少しそれましたが、この絵本では
What do you see?
I see ◯◯, looking at me.
というフレーズの繰り返しです。これを読み聞かせることによって「Look at〜」という表現を完璧にマスターできてしまうとともに、「前置詞」のわからないお子さんにもなんとなく「見る=look at」というイメージが伝わるようになるはずです。
「見る」にも「see」や「watch」などいろいろありますが、基本的な表現ですのでぜひこの絵本で「look at」を覚えてしまいましょう!
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